今回は英語の面白い(真面目な?)サインを紹介します。
ついに楽しかった夏も終わりに差し掛かり、私たち家族は、カナダ政府が国内旅行の規制を緩和したため、ここぞとばかり1年半ぶりにロードトリップへ。まずはブリティッシュコロンビア州の小さな町、サーモンアームで一泊。コロナ禍対策のため、ホテルではエレベーターを避けて非常階段を使って一階に降りると次のようなサインが扉に貼ってありました。
Caution. This door locks behind you. 注意。扉は自動的にロックされます。
要するに、一度扉を通り抜けた後に自動的ロックがかかり、中には戻れないと言うことですが、日本人の発想ではこう言う英語あまり思いつかないなあ、と思いました。"This door locks automatically."でも通じるか、と夫に聞くと、"behind you"の場合は、その扉を通り抜けた後、と言う意味が含まれるけれども、"automatically"にはそう言った意味が含まれないと言うことです。
バンフ観光での気になるサイン
また、次に訪れたバンフ国立公園でもいくつか気になるサインを見かけました。そのうちの3つを紹介します。
最初のサイン。
Paid Parking in effect. 有料駐車場
有料駐車場の後に わざわざなんで"in effect "(効力を持つ、有効となる)って書くのか不思議ですが、夫に聞くと払わなくてもいい時期もあるので「今は払う時期ですよ〜。」っていうのをはっきりさせるために表示しているとのこと。
次のサイン。
Keep right and walk in single file. 右側通行、一列で歩いて下さい。
通常"file"って聞くとコンピューター上のファイルを想像しますが、ケンブリッジ英英辞典によると、file には "a line of people or animals, one behind another (人間、動物が前後に並んだ列)"と言う意味があり、single file で「一列」と言う意味になります。
三つ目。
No maintained trail beyond this point. Terrain becomes steep and hazardous. Hiking is not recommended. この先の遊歩道は整備されていません。傾斜があり危険な地形になっています。ハイキングにはお勧めできません。
Hazardous の類義語は、dangerous とrisky になりますが、このようなサインではdangerous よりhazardous の方を使っているものが多い気がします。dangerは大小問わず一般的な危険を指しますが、hazard はもっと深刻な危険が及ぶ可能性がある際に用いられます。
おかしな英語のサイン
最後に、私がシェアードハウスと言って一軒家の一室を借りていた時のこと。綺麗好きな日本人ルームメートがキッチンに貼った張り紙を見てカナダ人の友人が大笑いしています。
Let's use our kitchen beautifully.キッチンを綺麗に使いましょう。X (不自然)
この英語は、カナダ人から見るととってもおかしな表現だと言うこと。でも日本人の私から見ると、なぜルームメートがこのような英語に訳したのかは分かる気がします。そこで「じゃあ自然な英語だったらどういうの?」カナダ人に聞くと、以下の様に直してくれました。
Please keep our kitchen clean and tidy.キッチンを綺麗に使いましょう。
確かに、こちらは自然な英語ですね。
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