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マルチリンガルの子育てー息子の通信簿

*息子の写真ではありません。

カナダの学校は2学期制で、9月から12月が一学期、1月から6月が二学期となります。昨年はコロナ禍で完全に授業がオンラインだったので、初めは、学校に馴染めるか心配したのですが、全く心配なしでした。一学期は沢山の友達ができ、楽しく過ごしたようです。でも、息子は、一学期の最後の登校を12月17日に終えた後、二学期の登校日まで朝寝坊できるのでうれしそう。さて、学期最後というとやはり通信簿が気になります。週の始めに、先生から「通知簿はプリントアウトしません。12月17日に学校のウエブサイトにアクセスしてパスワードを入れて閲覧して下さい。」、という指示のメールが来ていました。パスワードを取得するのに少し手間取ったため、12月17日の夜になってから閲覧することになりました。

すると、まずは担任の先生のコメント欄があります。グーグルで翻訳すると以下のようになりました。ちょっと変な日本語になりましたが、、。

(息子の名前)は今年、素晴らしいスタートを切りました。彼は真面目でやる気があり、自律的な学生であり、 彼の、非常に優れたフランス語の使いこなし方は、クラスを活気づけます。彼が仕事をする際の厳格さと、組織能力に感謝します。私は、彼がいつもクラスメートを助けることを期待できます。彼の 学問的知識は、1年生の前学期に期待されるものをはるかに超えています。 この最初の学期の(息子の名前)のハードワークすべてにおめでとうございます。

家では言うことを聞かない息子も、学校では先生の言うことを聞いて、クラスの役に立っているようです。おそらく先生は、生徒の良いところを探し、できるだけ良いことを書こうとしているのでしょうが、やはり褒められるとうれしいですね!

そして、続いて学科の評価。4段階で、フランス語、数学、科学1、科学2、体育、図工の6教科の評価がされます。詳しい評価は以下の通りです。また機械翻訳なのでちょっと変な訳ですね。

Compétence émergente (ÉM) : L’élève montre une compréhension initiale des compétences et des concepts associés àl’apprentissage attendu.
初歩の能力(EM):学生は、期待される学習に関連するスキルと概念の最初の理解を示します。
Compétence en voie d’acquisition (VA) : L’élève démontre une compréhension partielle des compétences et desconcepts associés à l’apprentissage attendu.
部分的な能力(VA):学生​​は、期待される学習に関連するスキルと概念の部分的な理解を示します。
Compétence maîtrisée (MA) : L’élève démontre une compréhension totale des compétences et des concepts associés àl’apprentissage attendu.
熟練した能力(MA):学生​​は、期待される学習に関連するスキルと概念を完全に理解していることを示します。
Compétence approfondie (AP) : L’élève démontre une compréhension approfondie des compétences et des conceptsassociés à l’apprentissage attendu
詳細な能力(AP):学生は、期待される学習に関連するスキルと概念の完全な理解を示します。

正直、Compétence maîtrisée(MA) とCompétence approfondie(AP) の違いが良くわからないのですが、"approfondie"は、徹底や詳細という意味のようなので、APは完全を上回るっていうこと?でしょうか。いずれにしても、全教科を頑張っているようで良かったです。そして、同じ日に日本語学校からも通知簿を持って帰ってきました。こちらは3段階。〇がほとんどで、◎がちらほら。でも会話力については思った通り△。もっと日本語の会話に触れるように頑張って下さい、とのこと。近所に日本人の友達もいないし、なかなか難しいですが。カナダに在住だし、現在日本に帰国する予定はないので、どうしても優先順位は、フランス語、英語そして最後に日本語となってしまいます。マルチリンガルといっても3言語が同じだけ使いこなせる、いうことはなさそうです。それは2カ国語でもそうで、私も英語が伸びた分、日本語の能力が衰えたような気がします。話が少しそれますが、私の勤務先の日本びいきの教授(英語が母国語のカナダ人)は、以前モントリオール(フランス語圏)の大学で仕事していました。でも、バンクーバーに来てからフランス語を使わないでよくなったそうです。その分、脳の容量に余裕ができたから日本語を勉強していると言っていました。そして英語と日本語は全く違う言語なので、「凄くチャレンジだよ!」と嬉しそうに言っていました。日本語の練習のためにしょっちゅう私の席にやってきます。いずれにしろ、言語取得には、どれだけ取得したい言語に触れるかというのが重要ですね。非ネーティブの夫からフランス語を学び、英語圏のバンクーバーでも息子のフランス語はフランス人の先生のお墨付き。それを考えると日本でも、環境が整えば英語をマスターすると言うことも可能だということですね。それにしても、日本語が母国語の母を持ちながら、日本語が一番苦手というのはやっぱり残念。もう少し力を入れなければ、と痛感しました。

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